natu_oggi’s blog

都内に住む社会科(主に歴史)が得意な大学生 歴史にまつわるちょっとした雑学や簡単な解説を誰でもわかるように説明します!

なんで建国記念日じゃなくて建国記念“の“日なの?建国記念の日について詳しく解説します

こんにちは那津です!

明日は建国記念の日でお休みですね!

土曜日なのであまり関係ないかもしれませんが笑

 

みなさんはなんで建国記念日ではなく建国記念“の“日と言うのか疑問に思ったことはありませんか?

 

例えば、勤労感謝の日などは”の”をつけた方が言いやすいですが、憲法記念“の”日とは言わず憲法記念日と言うように、建国記念日“の”をつけない方が言いやすいですよね!

 

しかし、建国記念の日は必ず“の“をつけないといけません

 

どうしてなんでしょうか?

今回は建国記念の日の由来からその理由について解説をしていきたいと思います!

 

建国記念の日の由来

建国記念の日は現在「建国をしのび、国を愛する心を養う」日として、国民の祝日に関する法律によって定められている祝日ですが、この法律が定められた年(1948年)にはありませんでした

この時定められなかったのには建国記念の日の由来が関係しています

 

戦前、現在の建国記念の日である2/11は紀元節(きげんせつ)と呼ばれていました

紀元節というのはどういう日だったのかというと初代天皇であ神武天皇天皇に即位した日のことです

 

なぜこの日を紀元節という祝日したのかというと時は明治時代にさかのぼります

江戸幕府が滅亡し、明治新政府となった頃、政府は天皇を中心とした国家を作ることを目指していました

 

天皇制国家の確立を進めるのにあたって、その支配理念の根底を神武天皇としたかったため、神武天皇が即位した日を重視し紀元節という祝日は誕生しました

結果として紀元節が学校行事として公式化されたことや教育勅語によって天皇制国家というのは知らず知らずのうちに刷り込まれてしまったのです

 

そのようなことがあったから神風特攻隊のようなお国(天皇)のためには命をかけるという思想が生まれてしまったのですね

 

このような背景から、そもそも神武天皇という本当にいたのかもわからない人物の即位日という歴史的根拠の曖昧さと、第二次世界大戦における日本の超国家主義の意識と深く結びついていた祝日だったので、祝日が定められた当初の中に建国記念の日は入っていなかったのですね!

 

最終的に1966年に国民の祝日として制定されて、その翌年から実施されることとなりました

なぜのがつくの?

このような由来を踏まえてどうして“の“がつくのでしょうか?

結論を一言でいうと日本がこの日にできたわけではないからです!

 

日本っていつできたと思いますか?

 

正直私自身もわかりません笑

日本という国名は大化(645)よりあとで、大宝(701)の頃のある時期までに定められたと言われていますが、その詳細は現在もわかっていません

 

また江戸時代などにあなたはどこの国の人ですか?と聞くと、日本ではなく、薩摩や長州といった藩の名前を答えると思います

 

このように日本が成立した時期が曖昧かつ、元々は神武天皇の即位した日という意味であったため、日本ができた日だと勘違いしないように建国記念“の“日と言うんです!

 

まとめ

いかがでしたでしょうか?今回は建国記念日と言わず建国記念の日という理由を由来などから解説してみました!

 

誰もが知っている祝日の由来とかを聞くと面白いですよね笑

 

拙い文章でしたが、ここまでお読みいただきありがとうございました!

 

また明日も社会にまつわるちょっとした話を紹介したいと思いますので、ぜひみてください!